序章-03「面会の間」

2.面会の間

面会の間には、若い官僚と、一人の商人が静かに待っていました。
商人の手には、小さな革袋と秤。王家の宝物を買い取るために呼ばれたのです。

ほどなく、ひめさまたちが入ってきました。

電子書籍「プリンセスチケット -経済の寓話-(序章)ふたつの首飾り」の内容です。
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序章-02「(回想)王妃さまのお部屋」

カーテンを閉めた寝室は、やわらかな光に包まれていました。
王妃さまはベッドに横になり、少し元気のない顔をしています。
部屋の片隅では、ひめさまが小さな人形を並べて遊んでいました。

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