人々の欲望は限りがありません。
でも、人々が欲しがる資源には限りがあります。
貴重な資源を人々の間で分配するためには、いろいろなやり方が考えられますが、現在の主流の経済学では、「市場のしくみにまかせる」ことが大きなテーマとなります。
そこで、まずは、「自由な競争」がおこなわれている望ましい状況を想定して分析をおこないます。このような市場を「完全競争市場」といいます。
現実には、この「完全競争市場」は、なかなか成立せず、どうしても「不完全競争市場」になってしまいます。「5-1.独占の問題点」では、このような不完全競争市場についてみていきます。
また、たとえ「完全競争市場」が成立していたとしても、市場では解決できない問題もでてきます。これは「5-2.市場の失敗」でまなびます。
→ 6.貨幣と金融