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6-4.金融政策

政府は景気対策をおこないます。不景気の時は、経済活動が活発になるような政策をおこないます。好景気は望ましいことですが、これも行き過ぎると問題が出てくるので、過熱を抑える政策をおこないます。 この景気対策には、「財政政策」と「金融政策」があります。不景気の時には次のような政策をおこないます。

  • 財政政策・・・公共事業を増やす、減税する。
  • 金融政策・・・お金の流通量を増やす。

財政政策は(「7-4.財政政策)でみていきます。ここでは、金融政策をみていきましょう。

金融政策

景気が悪くなって、企業が必要な資金を手に入れることができない場合には、中央銀行は各銀行の資金量を増やすことによって銀行の貸し出しを増加させようとします。景気が過熱しているときには、反対のことを行います。このように、銀行の資金量を変化させ、銀行の貸し出し量を操作することによって景気や物価に影響をあたえようとする政策のことを、金融政策といいます。(129P:下線部は引用者による)

金融政策は大きくわけると3つあります。

1.銀行への貸し出し金利を上下させる

中央銀行は、一般の銀行にお金を貸し出します。お金を貸すわけですから利子(金利)をとります。この、貸し出し金利を上下させることによって、お金の流通量を変化させることができます。

  • 貸し出し金利を上げる→ お金が借りにくくなる→ 投資が減る→ GDPが減る
  • 貸し出し金利を下げる→ お金が借りやすくなる→ 投資が増える→ GDPが増える

(この銀行への貸し出し金利はかつては「公定歩合(こうていぶあい)」と呼ばれました。現在は「基準割引率および基準貸付利率」と名前が変わりました。)

2.公開市場操作

政府の発効する「国債」は、市場で売買されます。この金融市場に中央銀行も参加し、国債などの売買を通じて、お金の流通量を調整します。これを「公開市場操作」といいます。

  • 国債を買う(買いオペレーション)→ 中央銀行はお金を払う→ 世の中のお金の量が増える→ 貸し出し金利は下がる→ 貸し出しの量が増える→ 投資が増える→ GDPが増える
  • 国債を売る(売りオペレーション)→ 中央銀行はお金を得る→ 世の中のお金の量が減る→ 貸し出し金利は上がる→ 貸し出しの量が減る→ 投資が減る→ GDPが減る

3.預金準備率操作

銀行は、預金者からお金を預かり、お金を貸すことによって利益を得ています。このしくみは、「いつでも引き出せる」という信用によって支えられています。この、預金者への支払いに備えて銀行が準備しておくお金を「準備金」といいます。中央銀行は、一般の銀行に対して、「これくらいの割合で支払いに準備しておきなさい」という「預金準備率」(支払い準備率)をきめております。この「預金準備率」を上下させることによって、お金の量を調整します。

  • 預金準備率を上げる→ 銀行は貸し出しを減らす→ 貸し出し金利は上がる→ 貸し出しの量が減る→ 投資が減る→ GDPが減る
  • 預金準備率を下げる→ 銀行は貸し出しを増やす→ 貸し出し金利は下がる→ 貸し出しの量が増える→ 投資が増える→ GDPが増える

続いて、財政政策を理解するために、政府の役割をみていきましょう。

→ 7.政府と財政
→ 7-1.政府の役割

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