マクロ経済学 学習マップ

マクロ経済学の全体像

マクロ経済学では、国全体をひとつのまとまりとして考えて、国民経済を分析していきます。そして、国民が働いて生み出した付加価値を国民所得といいます。この国民所得の決まり方を分析するのがマクロ経済学です。

マクロ経済学には、もうひとつの特徴があります。ミクロ経済学では、「市場」を取り上げて分析しました。これに対して、マクロ経済学では、市場をいくつかの種類に分けてみていきます。
財市場、資産市場(貨幣-債券市場)、労働市場、です。

はじめのうちは、それぞれの市場について、ひとつひとつ見ていきますが、つづいて、これらをまとめて考えるために、「IS-LM分析」のような、独特の分析手法をもちいていきます。ちょっとややこしそうですが、便利な道具ですので理解できるとなかなかいい気分になれます。

これらの全体像について、動画を作ってみましたので、どうぞご覧ください。

(訂正)
2:55の「GNI」は国民総支出ではなく、正しくは「国民総所得」です。
ちなみに「国民総支出」は「GNE」です。

科目としての特徴

マクロ経済学は、ミクロ経済学と比べると、全体としてのまとまりは見えにくくなっております。いくつかのパーツがまとまってできた分野だと思って学習をはじめるのがいいと思います。

パーツごとのまとまりですから、あるテーマはわからないけど、このテーマはなんだかよくわかる、少なくても点が取れる、という体験をされると思います。「なんだかよくわからないんだけど、正解は導き出せた。」というのは、少々おちつかないことかもしれませんが、学習が進むにつれて、なぜ解けたのかも理解できると思います。