調査初日、「いざかや」で飲み物の運び方を学びました。
調査報告書01
○年△月□日
【要約】
調査初日、「いざかや」にて給仕業務の体験を行いました。飲食提供における配膳の手順や道具の使い方について学び、特に「ビールのジョッキは取っ手を持って運ぶ」という現場慣行の意味と背景を理解しました。
【状況】
午後より、現地調査施設にて勤務開始。制服貸与後、現場責任者より接客および配膳の手順を簡潔に指導いただき、一般客対応の時間帯に実地参加しました。
当初は配膳用のトレイに飲み物を載せようとしましたが、現場スタッフより制止され、その理由を観察と実践により理解するに至りました。
「ジョッキはお盆で運ばない」
飲み物、特にジョッキ類は重心が不安定で、トレイ上では揺れやすくこぼれやすい。現場では「トレイによる一括輸送」より「安定を優先した手持ち」を常識としており、サービス品質の維持を第一に考えていると理解しました。
「やってみて、初めてわかること」
説明を受けるだけでは実感できなかったが、実際に運んでみるとバランスの取り方やお客さまの目線など、多くの気づきがありました。机上の論理では語れない“暗黙の知識”が日常業務には多く含まれています。
【発言記録】
- 「ドンと置いてくれや」…ビールのジョッキを机に置く時に気をつけて手間取っていたら、お客さんにこういわれました。はやく飲みたいみたいです。
- 「ねえちゃん、お姫さまそっくりだな」
【まとめ】
現場に立ってはじめて、「なぜそうするのか」が理解できました。
どんなに小さな作業でも、その中に“考え抜かれたやり方”があり、合理性と人の工夫が積み重なっているのだと知りました。
【明日へむけて】
配膳以外の業務、特に注文受付や会計補助などにも挑戦したいと考えています。
また、他の店舗との違いも比較し、文化や方針の違いによるオペレーションの差異も観察していきたいと思います。
お店の人「取っ手を持って運ぶといいよー。」
姫さま「えっ?ははは」
姫さまは、物価や賃金の「公定価格」を決めるため、さまざまな仕事を体験しています。もっとも、実際には、価格は市場経済で決まるので、あくまでもひとつの目安です。
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姫さまの“公定価格調査”は、今日もつづきます。
(本記事の内容はフィクションであり、実在の人物・団体とは関係ありません。また、イラストは一部、生成AIを利用しています。)