「あ」ではじまるビジネス、経済学関連の格言や言い回しです。
経済学の学習に関係の深いものは「★」をつけてあります。
商い三年
ビジネスを始めても、利益が出るまでは、3年くらいの辛抱が必要です。
商いは牛の涎
ビジネスでは、細く長く、利益を少しずつ積み上げて財産を得るべきです。
商いは草の種
ビジネスにはさまざまな種類があります。
商いは本にあり★
ビジネスの成功は、投下した資本の大小によります。大資本は強い。→「資本」
商人は損していつか倉が建つ
商人は、「損した、損した」といいつつも、いつの間にか儲けているようです。
悪銭身につかず
不正な手段で手に入れたお金は、すぐになくなってしまいます。
明日の百より今日の五十★
明日になったらくれるという百文の銭よりも、今日くれる五十文の銭のほうがありがたい。明日はどうなるかわからないので、今、確実に手に入れたい。
→(経済学道場「6-4.不確実性」)、「割引現在価値」
悪貨は良貨を駆逐する★
質の良い貨幣を手に入れると手放さず、支払いには質の悪い貨幣だけが使われ、結局は悪貨だけが市場に出回るようになります。
→(経済学道場「6-5.情報の非対称性」)(グレシャムの法則、レモンの原理)
阿堵物(あとぶつ)★
貨幣のこと
「阿堵」は「この」という意味です。
晋の王衍(おうえん)は、妻が金銭に貪欲なことが嫌だったため、「銭」という言葉を口にしたことがありませんでした。あるとき、妻は、「銭」という言葉を言わせようとして、召し使いに命じて王衍の寝床の周りを銭で囲ませました。目を覚ました王衍は、銭に囲まれているのを見て、召し使いに言いました。「このもの(阿堵物)をかたづけなさい」と。(出典:『世説新語』第十 規箴篇)
→ お金は単なるモノなのか、それ以上の意味を持っているのか、という根源的な問いにつながっています。
→「6-1.貨幣と金融」
虻蜂取らず
虻と蜂の両方を捕まえようとして、両方とも取り逃がすことをいいます。欲張りすぎると損をします。
余り物に福がある
皆が手に取らずに残した物に、意外とよいものがあったりします。
雨の降る日は天気が悪い
当たり前のことをいうことです。
→ 経済学の基本的な定義には、これにあてはまるものが意外とあります。
→ い