1-5.メインキャラクター

経済学の世界のメインキャラクターをまとめておきましょう。

経済主体

経済学の世界のメイキャラクター(経済主体)は、次の3者です。

  • 家計(household)・・・おもに「消費」活動をおこないます。
  • 企業(firm)・・・おもに「生産」活動をおこないます。
  • 政府(government)・・・社会全体を調整します。

需要と供給

消費者である家計と、生産者である企業は、市場で取り引きをおこないます。経済学では、何かを「求める」ことを「需要」(demand)とあらわします。そして、人々の求めを「満たす」ことを「供給」(supply)といいます。商品を取り上げて分析する場合、消費者の行動をあらわしたのが「需要曲線」で、生産者の行動をあらわしたのが「供給曲線」となります。

ミクロ経済学とマクロ経済学

基本的に、経済学は「需要と供給」について分析していく学問だと考えておいてください。また経済学は、現在では「ミクロ経済学」と「マクロ経済学」にわけてまなんでいくことが主流です。この2つは、世の中のとらえ方(視点)が異なります。

  • ミクロ経済学・・・最も小さい単位である「個人」の行動を分析します。そして、基本的には、ある商品の「価格」がどのようにきまるかをまなびます。
  • マクロ経済学・・・人間がつくる最も大きい単位である「国家」の枠組みから経済をみていきます。分析の中心になる数値は「GDP」(国内総生産)などの「国民所得」です。「景気」対策などの経済政策をかんがえていきます。

→ 2.消費者と効用
→ 2-1.満足感を求めて


参考動画

ミクロ経済学とマクロ経済学の全体像はこちらの動画で予習してみてください。

ミクロ経済学の全体像

次の動画では、ミクロ経済学の全体像を簡単にまとめております。

(構成)7分2秒
1.消費者理論
2.生産者理論
3.部分均衡分析
4.一般均衡分析
5.不完全競争
6.市場の失敗
7.ゲーム理論
8.貿易理論
ここでぜひとも知っていただきたいのは、「パレート効率性」という考え方です。「経済学では市場メカニズムを通じて、資源の効率的な配分が達成される」というメッセージの中心にくる考え方です。

 

マクロ経済学の全体像

次の動画では、マクロ経済学の全体像を簡単にまとめております。

(構成)9分52秒
1.財市場
2.資産(貨幣・債券)市場
3.IS-LM分析
4.労働市場
5.経済成長論
6.国際マクロ経済学
ミクロ経済学と比べて、マクロ経済学は、「パーツごとにマスターしていく」のがいいと思います。
(訂正)
2:55の「GNI」は国民総支出ではなく、正しくは「国民総所得」です。
ちなみに「国民総支出」は「GNE」です。

→ 2.消費者と効用
→ 2-1.満足感を求めて