現在の日本では、お金は、日本銀行が発行する「日本銀行券」(紙幣)と、日本国政府が発行する「硬貨」があります。硬貨は紙幣の補助貨幣として発行されています。
日本銀行は、日本の「中央銀行」です。中央銀行とは、国や地方で利用される「銀行券」(紙幣)を発行する機関です。
日本銀行の役割
世界の国々は、ふつう中央銀行と呼ばれる特別の働きをする銀行を持っています。日本の中央銀行は日本銀行です。日本銀行は、日本銀行券(千円札、二千円札、五千円札、一万円札)と呼ばれる紙幣を発行する(発券銀行)ほか、政府の資金の出し入れを行ったり(政府の銀行)、一般の銀行に不足する資金の貸し出しを行ったり(銀行の銀行)するなどの役割を果たしています。(127P:下線部は引用者による)
中央銀行の役割
中央銀行の役割は、3つあげられます。
- 発券銀行・・・中央銀行は、銀行券(紙幣)を発行します。
- 政府の銀行・・・中央銀行は、国債の売買をするなど、政府の資金を供給します。
- 銀行の銀行・・・中央銀行は、一般の銀行に資金を貸し出します。
これらの役割は、まとめると、一国で流通するお金の流れを調整することです。
中央銀行が、お金(貨幣)の流通量を調整して、景気対策をおこなうことを、「金融政策」といいます。
→ 6-4.金融政策